◎ブルガリア政府は2019年7月に13億ドルでF-16ブロック70を8機購入する契約を結んでいる。
ブルガリア政府は27日、空軍をNATO基準に合わせるために必要な新型F-16戦闘機8機を追加購入すると発表した。
この決定は議会の承認を必要とするが、内閣は国防省に対し、承認を得次第、米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン社と契約を結ぶよう命じた。
政府はF-16 Cブロック70を4機、F-16 Dブロック70を4機、それに関連する軍需品や装備品の購入を希望している。
ブルガリアは2019年7月に13億ドルでF-16ブロック70を8機購入する契約を結んでいる。
当初の計画では最初の1機が2023年に、最後の1機が2024年に納入される予定だったが、コロナウイルスの影響で2025年に後ろ倒しされた。
ブルガリアは2004年のNATO加盟以来、空軍の戦力拡充を進めようとしてきたが、財政問題で何度も延期を余儀なくされている。
ブルガリア空軍が保有する戦闘機は老朽化したロシアの戦闘機ミグ-29sのみである。
地元紙が行った世論調査によると、回答者の大多数が空軍の戦力強化を支持したという。
ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ブルガリア政府はNATOの航空警備を同盟国に頼っている。
国防省によると、スペインは来月、ブルガリア空軍を支援するため、ユーロファイター・タイフーン8機と兵士最大200人をブルガリアに派遣する予定だ。