◎議事堂周辺に集まった抗議者約1,000人は警察官の壁を突破できず、はじき返された。
2022年1月12日/ブルガリア、首都ソフィアの議会議事堂前に集まった警察官(Valentina Petrova/AP通信)

1月12日、ブルガリア政府のコロナウイルス対策に反対する抗議者たちが首都ソフィアの議会議事堂に押しかけ、警察と衝突した。

現地メディアによると、議事堂周辺に集まった抗議者約1,000人は警察官の壁を突破できず、はじき返されたという。衝突で数人が負傷したと伝えられている。警察はまもなく議事堂と周辺の道路を封鎖した。

抗議者たちは右翼政党リバイバルの支持者で、12日に開催された抗議集会の後、議会に押しかけた。

リバイバルのコスタディン・コスタディノフ党首は演説で、「抗議の目的は政府のコロナ対策、特に違憲であるコロナワクチンパスポートシステムを排除することです」と語った。

リバイバルは政府のコロナ対策に反対する右派の支持を集めており、240議席中13議席を保持している。

議事堂周辺に集まった抗議者たちは国旗を振り回しながら国歌を歌い、マスクの着用義務化とワクチンパスポートを廃止するよう求めた。ある右翼団体はAP通信に、「要求が認められるまで抗議を続ける」と述べ、政府を批判した。

ブルガリアのコロナワクチン接種率はEU加盟国の中で最も低く、完全接種率は人口の約3分の1にとどまっている。1月11日の新規陽性は5,219件、死亡者は89人、直近1週間の陽性は1日当たり約5,000件。ブルガリアの人口は約700万人。

先月就任したキリル・ペトコフ首相は12日の声明で抗議者に落ち着くよう求め、14日にリバイバルの代表と問題について協議すると述べた。

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