◎当局は移民の国籍を明らかにしていないが、一部の地元メディアは全員アフガニスタン出身と報じている。
2023年2月17日/ブルガリア、首都ソフィア近郊の集落、移民を乗せたトラックが見つかった現場近く(Valentina Petrova/AP通信)

ブルガリアの警察当局は17日、首都ソフィア近郊の高速道路で亡命希望者とみられる人々を乗せたトラックが見つかり、18人の遺体を収容したと発表した。

内務省によると、荷台には約40人が乗っていたという。生存者は近くの医療機関に搬送された。

地元メディアは保健省報道官の声明を引用し、「生存者の容体も悪く、その多くが栄養失調状態だった」と報じている。

トラックはソフィア近郊の高速道路に放置されていた。運転手はおらず、警察が荷台を確認すると、移民が閉じ込められていた。

当局は移民の国籍を明らかにしていないが、一部の地元メディアは全員アフガニスタン出身と報じている。

ブルガリアはトルコから西欧を目指す移民の通り道に当たり、アフガン人やシリア人などが陸路で入国を試みている。

専門家によると、ブルガリアにとどまる移民はほとんどおらず、大半がイギリス、フランス、イタリアを目指すという。

ブルガリア政府はトルコ国境約260kmに有刺鉄線付きのフェンスを設置しているが、移民は人身売買業者の助けを借りてトラックなどで入国を試みる。

移民がトラックに放置され死亡するという事故は珍しくない。

2019年10月にイギリスで発生した事件では冷蔵コンテナの中から移民39人の遺体が見つかった。

米テキサス州サンアントニオで昨年6月に発生した事件では中南米の移民53人が貨物トラック内に放置され、熱中症などで死亡した。

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