ルーマニア首都でLGBTQプライドパレード、極右が勢い増す中
ルーマニアはEU加盟国の中で最も保守的な国のひとつある。今年のパレードは極右政党が支持を伸ばす中で開催された。
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ルーマニアの首都ブカレストで7日、LGBTQ+(性的少数者)プライドパレードが行われ、数千人が市内を行進した。
これは2005年に初めて開催され、今年は20周年を記念して様々なイベントも行われた。
地元メディアによると、1万人近くが市中心部の大通りを練り歩いたという。
参加者たちはLGBTQ運動の象徴であるレインボーフラッグなどを掲げた。
ルーマニアはEU加盟国の中で最も保守的な国のひとつある。今年のパレードは極右政党が支持を伸ばす中で開催された。
地元メディアによると、ブカレスト市内の公園で同性愛に反対する集会が開かれたという。
ブカレストに拠点を置くLGBTQ権利団体「ACCEPT協会」の責任者はAP通信の取材に対し、「2024~25年の選挙を通じて、LGBTQ+コミュニティに対する憎悪犯罪が大幅に増加した」と語った。
ルーマニアは24年前の刑法改正で同性愛を非犯罪化した。
5月18日に行われたやり直し大統領選決選投票では親EU派のニクソル・ダン(Nicusor Dan、55歳)氏が極右シミオン(George Simion)氏に勝利した。
ダン氏は4月の第1回投票でシミオン氏に大差をつけられたが、欧州で反トランプ陣営が勢いを増す中、支持率を一気に伸ばし、逆転勝利を収めた。