◎EUはイギリスが提示した漁獲割当量に猛反発している。
◎12月19日からロンドンおよびイングランド南東部の大部分がロックダウンされた。
2020年12月15日 AP通信/イギリス、ロンドン、混雑する通り

BBCニュースによると、今後数日以内に「EUが譲歩」しなければ、ブレグジット後の貿易協定は成立しないという。

貿易協定交渉はクリスマス前に決着する可能性が高いと伝えられている。

交渉に近い2つの情報筋によると、12月20日の交渉で一定の結果が出る予定だという。

ある当局者は、EUはイギリスが提示した漁獲割当量に猛反発していると述べた。またイギリスは、新貿易協定の漁業規則に適応する移行期間を3年と主張しているのに対し、EUは6年を望んでいるという。

EUの当局者はBBCニュースの取材に対し、「交渉は行き詰まっている」と述べた。
「漁業だけではない。イギリスは自国第一主義、公正な競争の場など求めていない」

合意なきブレグジットが現実になった場合、2021年1月1日からイギリスとEUの国境は現在の駆け込み渋滞以上の混乱に陥る。

英ーEU間の貿易に世界貿易機関(WTO)のルールが適用されると、商品に高い関税がかかる。そしてEUの漁船は、イギリスの豊かな海域でこれまでのように漁業を行えなくなる。

欧州議会は年末までに特別委員会を開催し、協定を批准しなければならない。当局者は「20日中に交渉を終えなければ、間に合わない」と警告した。

ロイター通信/EUのミシェル・バルニエ首席交渉官

市民は関税バリアとコロナウイルスの感染急拡大に伴うクリスマスロックダウンに頭を悩ませている。

世界保健機関(WHO)は、イギリス国内で発見されたコロナウイルス変異種の調査を英当局と連携して行っていると述べた。

変異種は旧ウイルスより急速に広まっていると伝えられているが、より致命的であるとは考えられていない。

ロンドンおよびイングランド南東部の大部分は、急速に広がるコロナウイルスを抑制するために、より厳しい制限下に置かれた。

コロナウイルス/イギリスのクリスマスロックダウン(12月20日~)

制限は12月30日に見直される

・必須小売店(食料品店、薬局など)以外はすべて閉鎖。
・ジムと屋内プールは閉鎖。屋外プール、スポーツコート、ゴルフコースは営業可能。
・ティア4エリアの市民は、限られた理由(仕事、教育など)を除き旅行禁止。
・共同の宗教施設(礼拝所など)は営業可能。
・結婚式などのイベントは原則禁止。
・クリスマスパーティは最大2世帯まで。
・ティア4エリアの市民はクリスマスパーティに参加できない。
・他の世帯に会う場合、できるだけ早く、少なくとも5日間、不要な社会的接触を停止する。
・クリスマスパーティは個人の家や庭、礼拝​​所、公共の屋外スペースでのみ開催可能。
・子供もガイダンスに従うこと。
・別居中の親とその子供の接触は免除される。

<70歳以上の方への注意事項>
・可能な限り、屋外で人と会うこと。
・定期的に手を洗う。
・社会的距離を確保する。
・屋内で会う場合、換気を徹底する。

ブレグジット/2021年1月1日から変わること

・イギリス政府はEU市民に移民システムを適用する。

・旅行規則が変更されるため、双方の市民はパスポートをチェックしなければならない。

・健康保険と運転資格の見直しも必要。

・イギリスはEU予算の支払い義務から解放される。

・双方の企業は取引の際、より多くの事務処理に直面する。

合意なきブレグジットが現実になった場合

・世界貿易機関(WTO)のルールが適用され、商品に高い関税がかかる

・厳しい承認過程と税関検査が導入される。

厳しい承認過程と税関検査が導入されることで、大型トラックの大渋滞が発生する。生鮮食品の輸送は特に影響を受けやすい。

・イギリスの領海内での漁業が制限される。また、魚の輸出にも関税がかかるため、漁業関係者は大打撃を受ける。

双方の間で売買する商品の価格が上昇する可能性がある

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