◎イギリスとEUの貿易協定交渉はまもなく合意に至る予定。
◎新漁業規則への移行期間:5年
◎移行期間終了後の漁獲割当量:イギリス3分の2、EU3分の1
BBCニュースによると、数カ月におよんだイギリスとEUのブレグジット後の貿易協定交渉はまもなく合意に至る予定だという。
EUの交渉担当者は、イギリスの海域におけるEUの漁獲割当量にまもなく合意すると述べた。漁業権をめぐる問題は貿易協定最大の障害と見なされていた。
BBCニュースは、「ボリス・ジョンソン首相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は合意に向けた最終確認の電話をすると期待されている」と報じた。
電話後、記者会見が行われる予定である。なお、記者会見は現地時間12月24日午前8時に行われる予定だったが、遅れが生じている。
報道によると、双方は「新漁業規則への移行を段階的(5年)に実施する」ことで合意し、移行期間終了後の漁獲割当量は、「全体の3分の2をイギリス、EU27か国の取り分は3分の1になる」という。
欧州委員会のエリック・ママー報道官は24日0時頃に、「仕事は一晩中続く。すべてのブレグジットウォッチャーに睡眠を取ることをお勧めする。朝早くに発表できることを願っている」とツイートした。
協定書は約2,000ページの大長編文書になると伝えられており、双方は12月31日までに議会の承認を得なければならない。
EU加盟国の議会は、母国語に翻訳された約2,000ページの大長編文書を休日返上で精査し、投票にかける。
BBCニュースによると、「拒否する国が出る可能性は極めて低い」という。
世界に衝撃を与えた国民投票から1,645日、ジョンソン首相の物語はまもなく大団円を迎える。
<イギリスとEUの溝>
・EUはイギリスが提示した漁獲割当量に猛反発していた。
=移行期間終了後の漁獲割当量:イギリス3分の2、EU3分の1(合意予定)
・イギリスは新漁業規則への段階的な移行期間を3年と主張していたが、EUは6年を望んでいた。
=5年(合意予定)
合意なきブレグジットが現実になった場合
・世界貿易機関(WTO)のルールが適用され、商品に高い関税がかかる。
・厳しい承認過程と税関検査が導入される。
・厳しい承認過程と税関検査が導入されることで、大型トラックの大渋滞が発生する。生鮮食品の輸送は特に影響を受けやすい。
・イギリスの領海内での漁業が制限される。また、魚の輸出にも関税がかかるため、漁業関係者は大打撃を受ける。
・双方の間で売買する商品の価格が上昇する可能性がある。
イギリスのクリスマスロックダウン(12月20日~)
・必須小売店(食料品店、薬局など)以外はすべて閉鎖。
・ジムと屋内プールは閉鎖。屋外プール、スポーツコート、ゴルフコースは営業可能。
・ティア4エリアの市民は、限られた理由(仕事、教育など)を除き旅行禁止。
・共同の宗教施設(礼拝所など)は営業可能。
・結婚式などのイベントは原則禁止。
・クリスマスパーティは最大2世帯まで。
・ティア4エリアの市民はクリスマスパーティに参加できない。
・他の世帯に会う場合、できるだけ早く、少なくとも5日間、不要な社会的接触を停止する。
・クリスマスパーティは個人の家や庭、礼拝所、公共の屋外スペースでのみ開催可能。
・子供もガイダンスに従うこと。
・別居中の親とその子供の接触は免除される。
<70歳以上の方への注意事項>
・可能な限り、屋外で人と会うこと。
・定期的に手を洗う。
・社会的距離を確保する。
・屋内で会う場合、換気を徹底する。