◎イギリスとEU、貿易協定に関する交渉期間を延長すると発表。
◎延長戦の締め切り日は提示されず。(12月13日→????)
◎現在の英ーEU間の暫定協定は12月31日に終了する。
ロイター通信/欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長

12月13日午前、イギリスとEUはブレグジット後の貿易協定に関する交渉期間を延長すると発表した。

ボリス・ジョンソン首相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は共同声明の中で、「さらに一歩前進する必要がある」と述べた。

声明によると、両者は電話会談で「主要な未解決のトピック」について話し合ったという。

交渉の締め切り日は12月13日だった。

両者は延長戦の期限を提示しなかったが、手続きや事務処理などを考慮すると一刻の猶予も許されないことは確かである。現在の英ーEU間の暫定協定は12月31日に終了する。

ライエン委員長は13日の電話会談について、「建設的で有用だった」と述べた。

ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長:
「締め切りが何度も遅れていることは理解している。しかし、私たちはさらに一歩前進しなければならないと考えている」

一方、ジョンソン首相は記者団に対し、「合意なきブレグジットの可能性が最も高い」と先日の発言を繰り返した。

ボリス・ジョンソン首相:
「希望はある。交渉から途中退席することはないだろう。しかし、イギリスとEUを隔てる溝は深く、非常に困難な問題がいくつかある。市民が今すべきことは、WTO条件に備えることだ」

労働党のレイチェル・リーブス議員は延長戦を歓迎したうえで、「1月1日までに何も成し遂げられなかった場合、イギリスの貿易は悲惨なことになるだろう」と警告した。

2021年1月1日から変わること

・イギリス政府はEU市民に移民システムを適用する。

・旅行規則が変更されるため、双方の市民はパスポートをチェックしなければならない。

・健康保険と運転資格の見直しも必要。

・イギリスはEU予算の支払い義務から解放される。

・双方の企業は取引の際、より多くの事務処理に直面する。

合意なきブレグジットが現実になった場合

・世界貿易機関(WTO)のルールが適用され、貿易に高い関税がかかる

・厳しい承認過程と税関検査が導入される。

厳しい承認過程と税関検査が導入されることで、大型トラックの大渋滞が発生する。生鮮食品の輸送は特に影響を受けやすい。

・イギリスの領海内での漁業が制限される。また、魚の輸出にも関税がかかるため、漁業関係者は大打撃を受ける。

双方の間で売買する商品の価格が上昇する可能性がある

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