◎南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァは今月4日の大雨で甚大な被害を受けた。
ボスニア・ヘルツェゴビナ南部の土砂崩れが発生した現場近くの湖で清掃作業が行われ、地元住民や多くのボランティアが参加した。現地メディアが20日に報じた。
人々はボートやトラックなどを使って湖に流れ込んだ樹木、家電、プラスチックゴミなどを回収した。
南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァは今月4日の大雨で甚大な被害を受けた。4つの自治体が洪水や土砂崩れに見舞われ、27人が死亡、多くの民家が全壊した。
近隣の町から清掃作業に参加した男性はAP通信の取材に対し、「少しでも力になりたいと思った」と語った。
ボスニアは近隣諸国やEUに支援を求めている。EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は来週同国を訪問した際、被災地を視察する予定だ。
地元当局によると、被災地の学校は21日から授業を再開する予定。対面授業を行えない学校はオンラインで対応する。道路、橋、鉄道の復旧作業は継続中だ。
湖の清掃作業で集められたゴミは自治体がまとめて処理する。自治体によると、この湖は夏になると地元住民が泳ぎに来ることで知られているという。