◎23人は麻薬密売、マネーロンダリング(資金洗浄)、その他の組織犯罪にかかわった罪などに問われる見通し。
バルカン半島・ボスニア・ヘルツェゴビナの捜査当局は23日、欧州のコカイン取り引きの大部分を支配する麻薬密売ネットワークを取り締まり、「麻薬王の側近」とされる23人を逮捕したと明らかにした。
欧州警察機関(ユーロポール)とボスニア当局によると、治安部隊は22日に全国各地の家屋、密売拠点、隠れ家、銃器保管庫などを捜索したという。
23人は麻薬密売、マネーロンダリング(資金洗浄)、その他の組織犯罪にかかわった罪などに問われる見通し。
ユーロポールは声明で、「昨日逮捕した23人の中には、この犯罪組織による活動を助長している汚職官僚も含まれている」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
それによると、この23人の中には2022年に逮捕され、1年後にオランダで禁固7年の判決を受けた「欧州の麻薬王」と呼ばれる男の「側近」が含まれているという。
治安部隊は銃、麻薬、金、車、ノートパソコン、その他証拠を押収した。
ボスニア当局は23日、この摘発の前に別の2人を逮捕し、5万5000ユーロの現金、8丁の銃器、11台の警察無線、マネーロンダリングの書類を押収した。
米麻薬取締局(DEA)と連邦捜査局(FBI)もこの摘発に参加した。