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▽警察が現場に急行し、事務所前の通りを封鎖。爆発物処理班も出動し、爆発物の残骸を回収した。
2025年4月11日/ギリシャ、首都アテネ、鉄道運営事業社ヘレニック・トレインの事務所前(AP通信)

ギリシャ・アテネの中心部にある鉄道運営事業社ヘレニック・トレインの事務所前で11日夜、爆弾が爆発した。負傷者の情報はない。

地元メディアによると、ある新聞社と報道局に匿名の電話が入り、電話の主は「ヘレニック・トレインの事務所の外に爆弾を仕掛けた」と述べ、それから約40分後、爆弾が爆発したという。

ヘレニック・トレインは声明で、「爆発はアテネ事務所のすぐ近くで起きた」と述べ、被害は限定的で、従業員や通行人に怪我はなかったと明らかにした。

警察が現場に急行し、事務所前の通りを封鎖。爆発物処理班も出動し、爆発物の残骸を回収した。

この事務所の近くにはバーやレストランがある。警察は利用客を事務所から遠ざけた。

ヘレニック・トレインは2023年の鉄道事故で数百人が死傷して以来、批判を浴びてきた。

この鉄道事故は中部ラリサで23年2月28日に発生。350人以上を乗せた旅客列車と貨物列車が正面衝突し、57人が死亡した。

事故原因は駅長が線路のポイント切り替えを行わなかったためとされている。

ヘレニック・トレインは2台の列車を同じ線路に誤って誘導したとして、駅長を懲戒処分にした。

ヘレニック・トレインは11日の声明で、「警察の捜査に全面的に協力し、従業員の安全を確保するための措置を講じている」と述べた。

ギリシャでは1980年代から数十年にわたり、極左過激派が活動してきた歴史がある。また、その他の犯罪組織やギャングも小規模な爆弾テロや標的型殺人を行ってきた。

アテネでは昨年10月、団地の一室でIED(即席爆発装置)が爆発し、男性1人が死亡、女性1人が重傷を負った。捜査当局はその後、犯罪組織の拠点を家宅捜索し、大量の爆発物と銃器を押収、5人を逮捕した。

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