◎スティラーさんは元俳優兼コメディアンのゼレンスキー氏と握手を交わし、「あなたは私のヒーローだ」と称えた。
ハリウッドの俳優兼画監督のベン・スティラー(Ben Stiller)さんが20日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と面会した。
スティラーさんは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として「世界難民の日」に合わせてウクライナやポーランドを訪問した。
スティラーさんは元俳優兼コメディアンのゼレンスキー氏と握手を交わし、「あなたは私のヒーローだ」と称えた。
スティラーさんはゼレンスキー氏に「あなたは素晴らしい。あなたはこのために素晴らしい俳優のキャリアを辞めたのです」と称賛した。
ゼレンスキー氏は「あなたほどじゃありません」と笑顔で答えた。
UNHCRによると、スティラーさんはウクライナの市民が置かれている惨状を直接体験し、人道支援の継続と拡大の必要性を世界に発信するという。
スティラーさんは大統領府訪問に先立ち、キーウのコミュニティや郊外のイルピンなどを視察した。大統領府によると、スティラーさんとUNHCRのウクライナ代表であるビリング(Karolina Lindholm Billing)氏は住民とも面会したという。
スティラーさんはゼレンスキー氏に「テレビやソーシャルメディアで破壊されたウクライナを見てきたが、自分の目で現場を見て衝撃を受けた」と語った。
ゼレンスキー氏は「イルピンで起きたことはとても恐ろしいが、東部の占領地域ではさらに恐ろしいことが起きている」とスティラーさんに説明した。
AFP通信などによると、ロシア軍はイルピンを約1か月間占領し、女性を含む民間人少なくとも290人を殺害したのち、集団墓地などに遺棄したとされる。
東部ドンバス地方のルハンシク州では一進一退の攻防が続いているみられる。ルハンシク州知事は20日、国営テレビのインタビューの中で、セベロドネツク攻防戦で苦戦を強いられていると述べ、西側諸国に兵器供与を加速するようあらためて呼びかけた。
UNHCRによると、ウクライナ国内で避難生活を余儀なくされている市民は800万人、国外に避難した人は600万人を超えたと推定されている。
国外避難民の約半数が隣国ポーランドで戦争終結を待っている。スティラーさんは19日、ポーランドのUNHCR施設を訪問し、ウクライナの子供たちと触れ合った。
It was an honour to meet President @ZelenskyyUa on #WorldRefugeeDay as part of my visit with UNHCR @Refugees to stand in solidarity with people forced to flee in Ukraine and worldwide, and bring more attention to the humanitarian situation. @Refugees #WithRefugees pic.twitter.com/zpNpva233j
— Ben Stiller (@BenStiller) June 20, 2022