▽使い捨て電子タバコは1本約10ユーロほど。小型の電池式デバイスであり、ティーンエイジャーに親しまれている。
電子タバコを吸う女性(Getty Images)

ベルギーが25年1月1日から健康と環境への配慮を理由に「使い捨て電子タバコ」の販売を禁止する。

ファンデンブルック(Frank Vandenbroucke)保健相は29日の声明で、「多くの若者が安価な電子タバコに手を出し、ニコチン中毒になっている」と指摘。「電子タバコは国民の健康を脅かしている」と述べた。

またファンデンブルック氏は使い捨て電子タバコをニコチン中毒の「元凶」と呼んだ。

「電子タバコにはニコチンが含まれていることが多い。ニコチンはあなたを中毒にします。ニコチンは健康に悪い。これは事実です。OK?」

保健当局によると、バブルガムやキャンディフロスなどのフレーバーな電子タバコ(ニコチンなし)が子供の喫煙を後押ししているという。

ファンデンブルック氏はこう強調した。「最初はニコチンなしの電子タバコ。気が付いたらニコチン入りに手を出し、中毒になるのです...」

使い捨て電子タバコは環境面でも有害と言える。本体はプラスチック製で電池も含まれるため、処理に手間がかかる。

オーストラリアは今年初め、薬局以外でのVAPE(フレーバー付きのリキッドを電気の力を使って熱することで水蒸気を発生させ、それを吸って楽しむ次世代の電子タバコ)の販売を禁じた。

ベルギーはEU加盟27カ国の中で最も厳しいタバコ対策を導入することになる。

使い捨て電子タバコは1本約10ユーロほど。小型の電池式デバイスであり、ティーンエイジャーに親しまれている。

それにタールは含まれていないが、ニコチンを含む中毒性のある危険な化学物質が含まれているものがあるとして、多くの医療専門家が警鐘を鳴らしている。

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