◎ベルギー検察によると、全国、特にブリュッセルで中国人のセックスワーカーが増加傾向にあるという。
ベルギーの検察当局は7日、中国人女性の売春に関与したとされる人身売買組織を摘発し、25人を逮捕したと発表した。
連邦検察庁によると、警察は7日に全国26カ所で家宅捜索を行い、被害者20人を保護。売春に関与したとされる25人のうち1人はスペイン国内で逮捕された。
同庁は「スペインのバルセロナとアリカンテでも家宅捜索が行われた」と説明している。
被害者は全員中国系。逮捕された25人のうち3人はベルギー国籍で、残りは中国系だった。
検察によると、全国、特にブリュッセルで中国人のセックスワーカーが増加傾向にあるという。
検察は声明の中で、「犯罪組織は中国で女性を募集し、欧州に移送して性的に搾取し、稼ぎのほとんどを吸い上げている」と述べている。
また検察は、「組織はオンラインプラットフォーム、ホテル、別荘を使用し、予約は専門のウェブサイトで行えるようにしている」と指摘。「被害者は組織が運営する狭い施設に送られ、売春を強要される」とした。
検察は「被害者の多くが居住資格を失ったり、最初から持っておらず、犯罪組織への依存度が高まっている」と述べている。「組織は多額の資金を獲得し、合法・非合法ルートで海外に送金していました...」
公共放送VRTによると、この取り締まりで保護された女性たちは専門の受け入れ施設に移されたという。
VRTは関係者の話を引用し、「警察はブリュッセル、アントワープ、シャルルロワ、ルーバンなどの建物を家宅捜索した」と報じた。
家宅捜索には欧州警察機関(ユーロポール)と欧州検察機関(ユーロジャスト)も参加した。