◎ツェプカロ氏は反逆罪、誹謗中傷、ナチズムを拡散した罪、侮辱罪などで起訴されていた。
2020年8月/ベラルーシ、首都ミンスクの抗議デモ(AP通信)

ベラルーシ地裁は7日、ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の元盟友であり、2020年の大統領選に異議を唱えた野党指導者に禁固17年の実刑判決を言い渡した。

人権団体「ビアスナ人権センター」によると、首都ミンスクの地裁はツェプカロ(Valery Tsepkalo)氏に禁固17年と罰金刑を言い渡したという。

ツェプカロ氏は反逆罪、誹謗中傷、ナチズムを拡散した罪、侮辱罪などで起訴されていた。

ビアスナによると、ツェプカロ氏は2020年の大統領選への立候補を禁じられた候補のひとり。選挙管理委員会はツェプカロ氏を含む8人の立候補を禁じ、弾圧に乗り出した。

ツェプカロ氏はロシアに逃亡。その後、ウクライナとラトビアを経由してギリシャに亡命した。

ビアスナによると、ツェプカロ氏の弁護士はミンスク地裁との接触を拒否したという。欠席裁判は数日で結審したようだ。

ツェプカロ氏の妻ベロニカ・ツェプカロ(Veronika Tsepkalo)はルカシェンコ氏の対抗馬として出馬したチハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏を支持し、大統領選後の抗議デモにも参加した。

ルカシェンコ氏は得票率90%で圧勝したと主張したが、チハノフスカヤ氏はこれに異議を唱え、その後、リトアニアへの亡命を余儀なくされた。

大統領選に立候補した別の野党候補はミンスクで逮捕され、今年初めに収監されている。

ルカシェンコ政権の詐欺選挙に抗議するデモは数十万人規模に膨れ上がり、ベラルーシ史上最大の反政府デモに発展した。

悪名高いベラルーシ国家保安委員会(KGB)はこのデモを力でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕、数千人を叩きのめし、数十の報道機関やNGOに閉鎖を命じた。

ルカシェンコ氏は2004年からベラルーシを鉄拳で統治している。

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