ベラルーシの活動家が「強制送還」を拒否、刑務所へ戻される
スタトケヴィチ氏は2020年の大統領選挙に抗議するデモに参加し逮捕。翌年、実刑判決を受けた。
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ベラルーシの著名な活動家であるスタトケヴィチ(Mikola Statkevich)氏が母国を離れることを拒否し、再び刑務所に収監された。現地メディアが25日に報じた。
スタトケヴィチ氏はトランプ米政権の仲介により、9月11日に釈放された。
AP通信によると、スタトケヴィチ氏はこの恩赦で釈放された後、他の政治犯とともにバスに乗せられ、リトアニア国境まで移送された。
しかし、スタトケヴィチ氏はリトアニアへの出国を拒否し、代わりにバスのドアを蹴破って、両国間の無人地帯に踏み入ったとされる。
APによると、スタトケヴィチ氏は結局、警察によって連行され、刑務所に戻ったという。
スタトケヴィチ氏の妻は25日、首都ミンスクで記者団の取材に応じ、同氏が刑務所に収監されていることを確認した。
ベラルーシ当局は9月、米国が仲介した合意の一環として、少なくとも52人の政治犯を釈放した。このうち51人はリトアニアへの移送を受け入れた。
スタトケヴィチ氏は2020年の大統領選挙に抗議するデモに参加し逮捕。翌年、実刑判決を受けた。
ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」によると、同国で収監されている政治犯は約1300人。その中には22年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏や野党指導者のコレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏などが含まれている。
