◎アナリストたちは全員国外に住んでおり、帰国すれば投獄されることになる。
2020年8月/ベラルーシ、首都ミンスクの抗議デモ(AP通信)

ベラルーシの裁判所が20人の政治アナリストに対し、国家転覆を企てた罪と過激派組織に関与した罪で禁固決を言い渡した。人権団体「ビアスナ人権センター」が2日、明らかにした。

アナリストたちは全員国外に住んでおり、帰国すれば投獄されることになる。

ビアスナによると、リトアニアに亡命中の反政権派チハノフスカヤ(Svitalana Tsikhanouskaya)氏の顧問のひとりは禁固11年6カ月を言い渡されたという。

他の19人は禁固10~11年であった。

独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は2020大統領選後の抗議デモを力でねじ伏せ、野党指導者を含む多くの反体制派を一蹴した。

この弾圧で3万5000人以上が逮捕され、数千人が拘留中に暴行を受け、数百の独立系メディア、NGO、人権団体が閉鎖に追い込まれた。

欧米諸国はルカシェンコ氏の勝利を認めず、ベラルーシに厳しい経済制裁を科している。

ビアスナは声明で、「この無意味な欠席裁判は大統領選から4年経った今もルカシェンコの弾圧が続いていることを意味している」と述べた。

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