◎ロシアのウクライナ侵攻を支援する独裁者のルカシェンコ大統領は2020年8月の選挙で勝利を主張。その後の抗議デモを鉄拳でねじ伏せた。
ベラルーシの刑務所に3年間投獄された男性活動家が「地獄の日々」を明らかにした。
この男性は2020年の大統領選に抗議する集会に参加した後、公序良俗違反で逮捕・収監された。裁判は受けていない。
男性はAP通信の取材に対し、「収監中、家族との面会と電話を禁じられ、家族が送ってくれた小包も奪われた」と語った。
また男性は刑期の最後の9日間を懲罰房で過ごし、「冷たいコンクリートの床でトイレットペーパーを枕にして眠った」と述べた。
それによると、この男性は刑務所に収監されている他の政治犯(推定1500人)と同じ黄色のタグをつけるよう命じられたという。
「そのタグをつけた受刑者は刑務官に殴られたり、唾を吐きかけられたり、嫌がらせをされたりします...」
男性は最近獄中生活を終え、隣国リトアニアに亡命した。
ロシアのウクライナ侵攻を支援する独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は2020年8月の選挙で勝利を主張。その後の抗議デモを鉄拳でねじ伏せた。
数カ月にわたる抗議デモには数十万人が参加。治安当局は3万5000人以上が逮捕し、数千人を殴打した。
逮捕された市民の大半が裁判を受けることなく刑務所に収監され、数百の独立系メディアやNGOが解散を命じられた。