◎この司祭は5月上旬、SNSにウクライナの国旗を掲げる写真を投稿。プロパガンダを拡散した罪で逮捕・収監された。
ベラルーシ、首都ミンスク、デモ隊を拘束する治安当局(Getty Images)

ベラルーシ人権団体「ビアスナ人権センター」は25日、SNSにウクライナの国旗を投稿した罪で投獄されたローマ・カトリック司祭の拘留延長を糾弾した。

この司祭は5月上旬、SNSにウクライナの国旗を掲げる写真を投稿。プロパガンダを拡散した罪で逮捕・収監された。

ビアスナによると、司祭は非公開裁判で実刑判決を受け、今週釈放される予定だったが、当局は説明なく拘留期間を7月2日まで延長したという。

独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は2020大統領選後の抗議デモを力でねじ伏せ、野党指導者を含む多くの反体制派を一掃した。

この弾圧で3万5000人以上が逮捕され、数千人が勾留中に暴行を受け、数百の独立系メディア、NGO、人権団体が閉鎖に追い込まれた。

ビアスナによると、司祭の裁判がいつどこで行われたかは分からず、ミンスク郊外の刑務所に収監されているものとみられる。

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