◎ルカシェンコ大統領に批判的な記事を共有しただけで逮捕される。
ベラルーシのルカシェンコ大統領(Russian Foreign Ministry Press Service/AP通信)

ベラルーシの著名な小説家の父親が反体制派のウェブサイトから記事を転載した罪で2週間の禁固刑を言い渡された。現地メディアが10日に報じた。

それによると、反体制派の作家フィリペンコ(Sasha Filipenko)氏の父親は9日に逮捕・送検され、反体制派のウェブサイト「ゼルカロ(Zerkalo)」の記事をSNSで共有した罪で実刑判決を受けたという。

裁判はその日のうちに行われたようだ。

フィリペンコ氏はフェイスブックに声明を投稿。「ルカシェンコ(大統領)に批判的な記事を共有しただけで逮捕されるなんて...」と書き込んだ。

フィリペンコ氏はベラルーシ国外に住む人気小説家。ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の独裁に反対する著名人のひとりである。

ルカシェンコ氏は2020年に抗議デモが起きて以来、反対意見や独立系メディアを厳しく取り締まってきた。

治安当局はこのデモに参加した市民3万5000人以上を拘束・殴打。大統領選に立候補したチハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏を含む多くの野党関係者が亡命を余儀なくされた。

人権団体「ビアスナ人権センター」によると、ベラルーシには現在、1462人の政治犯がいる。

ビアスナの創設者であり、昨年ノーベル平和賞を受賞したビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏も実刑判決を受けている。

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