◎ミンスク地裁は10日、大統領を侮辱し、ベラルーシの信用を失墜させた罪で男性ジャーナリストに禁固4年を宣告した。
ベラルーシ・ミンスクの裁判所がルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領を侮辱したジャーナリストに禁固4年の実刑判決を言い渡した。人権団体「ビアスナ人権センター」が11日、明らかにした。
それによると、ミンスク地裁は10日、大統領を侮辱し、ベラルーシの信用を失墜させた罪で男性ジャーナリストに禁固4年を宣告したという。
この男性は地元の独立系メディアで働き、ルカシェンコ氏を批判したとして今年3月に逮捕された。
ビアスナによると、男性は勾留中、精神鑑定を行うためにミンスク郊外の精神科病棟に送られたという。
独裁者のルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
2020年の大統領選では結果に抗議するデモを鉄の拳で打ち負かし、3万5000人以上を逮捕した。
野党の有力者は投獄されるか国外に逃亡。ビアスナによると、国内では現在、約1300人の政治犯が投獄され、その多くが適切な医療を受けられず、家族との面会も禁じられている。
政治的な理由で投獄されているジャーナリストは確認できているだけで35人にのぼる。
ルカシェンコ氏は来年1月の大統領選でも反政権派を叩き潰し、勝手に勝利を宣言すると予想されている。