◎ルカシェンコ大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
ベラルーシ、首都ミンスク、デモ参加者を暴行する機動隊員(AP通信)

ベラルーシの著名な政治アナリストが逮捕された。内務省が22日、明らかにした。

それによると、逮捕されたの首都ミンスクに拠点を置くイハール・イリヤーシュ(Ihar Ilyash)さん。

内務省は手錠をかけられた状態で連行されるイリヤーシュさんの写真を公開。罪状は明らかにしていない。

人権団体「ビアスナ人権センター」によると、イリヤーシュさんの妻は国家反逆罪で禁固8年の実刑判決を受けたジャーナリストだという。

イリヤーシュさんの妻はポーランド政府が出資するメディアの特派員で、2020年の大統領選後、当局による弾圧の様子を報じ、逮捕された。

ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを叩きのめし、3万5000人以上を逮捕、数千人を殴打した。

それ以来、ほとんどの独立系メディアが海外に逃亡。国内で活動する独立系ジャーナリストはごくわずかである。

ビアスナによると、イリヤーシュさんは2020年と21年に2回に逮捕され、いずれも15日間の禁固刑を命じられていたという。

ベラルーシには現在、約1300人の政治犯が収監されている。

その中にはビアスナの創設者であり、2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏や著名は反体制派であるコレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏などが含まれている。

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