◎ロシアはベラルーシ領内に部隊を展開し、ウクライナに攻め込む中継地として利用している。
ベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は26日、同盟国ロシアとの合意に基づき、自軍戦闘機を核兵器搭載型に改良したと発表した。
ルカシェンコ氏は今年6月にプーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した際、ロシアの軍事施設でベラルーシ軍の戦闘機を核兵器搭載型に改良し、パイロットに必要な訓練を行うと述べていた。
ルカシェンコ氏は26日の記者会見で、「あれがうわべだけの話だと思うか?」と記者団に語った。「準備は整いました...」
ロシアはベラルーシ領内に部隊を展開し、ウクライナに攻め込む中継地として利用している。ベラルーシはウクライナ侵攻に間接的に関与しているとして、西側諸国の制裁を受けている。
ルカシェンコ氏は会見の中で米国とその同盟国に対し、ベラルーシを挑発すれば世にも恐ろしい事態に直面すると警告した。「これは警告です。この警告が無視された場合、ベラルーシは対応することになります...」
ルカシェンコ氏は核兵器を搭載できるよう改良した戦闘機を何機保有しているかは明らかにしなかった。
ロシア政府はこの発言に関する声明を発表していない。
ルカシェンコ氏は今年初め、米国とNATO加盟国がベラルーシと国境を接するポーランドとリトアニアに核兵器を配備すれば、ベラルーシはロシアの核兵器を「受け入れることになる」と述べていた。
ルカシェンコ氏は28年間、ロシアの政治的・経済的支援に依存しながら、ベラルーシを鉄の拳で支配してきた。
ロシアは2020年、ルカシェンコ氏の6選に反対する十万人規模の抗議デモが首都ミンスクなどの主要都市で行われた際、「野党が力づくでルカシェンコ大統領を追放すれば、対応することになる」と警告した。