◎独裁者のルカシェンコ大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
ロシアのプーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領(Mikhail Metzel/AFP通信/Getty Images)

ベラルーシ政府の弾圧により逮捕・投獄された重病の政治犯少なくとも10人が解放された。人権団体「ビアスナ人権センター」が4日、明らかにした。

それによると、解放された10人の中に、西側政府が釈放を求めているような著名な人物はいなかったという。

ビアスナの創設者であり、2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏も投獄された政治犯のひとりである。

ビアスナによると、2010年の大統領選に出馬した野党候補を含む少なくとも10人が3日に解放されたという。

ビアスナの広報担当はAP通信の取材に対し、「数百人規模の恩赦を期待していたが、解放されたのはわずか10人にとどまり、当局は最近、その代わりに20人を恣意的に逮捕・投獄した」と語った。

独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを力でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕、数千人を激しく殴打した。

この弾圧により、大統領選に出馬した反政権派のチハノフスカヤ(Svitalana Tsikhanouskaya)氏を含む多くの野党関係者が亡命を余儀なくされた。

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