◎ベラルーシの平和的な抗議を報道した罪で逮捕された女性ジャーナリストが懲役2年の実刑判決を受けた。
報道によると、ベラルーシの平和的な抗議を報道した罪で逮捕された女性ジャーナリストが懲役2年の実刑判決を受けたという。
ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は8月9日の不正大統領選挙に抗議する市民を打ち負かし、6期目の独裁体制を確立した。
ポーランドが支援提供するベラルーシのテレビ局で働くキャツィアリナ・バクバラバ氏とダリア・ツァルツォバ氏は、抗議活動を報道した罪で昨年11月に逮捕された。
関係者によると、警察は2人のアパートを急襲した際、室内に会った報道に関する証拠も強奪したという。
バクバラバ氏は裁判の中で、「弾圧のない平和なベラルーシを確立するために戦い続けます」と誓約し、無罪を主張した。
裁判を膨張した関係者は現地メディアの取材に対し、バクバラバ氏は逮捕された他のジャーナリストの釈放も要求したと述べた。
バクバラバ氏とツァルツォバ氏は起訴内容(公の秩序を乱し、暴動を扇動した罪)を却下し、政府の脅迫と暴力を厳しく非難した。
米国大使館は二人に対する「ひどい懲役刑」を非難し、ベラルーシ当局にジャーナリストおよびメディアの迫害をやめるよう促した。
米国大使館のスポークスマンは声明で、「アメリカは基本的自由、演説、報道の自由をベラルーシ政府が保護するまで繰り返し要請する」と述べた。
人権団体によると、過去6カ月間で400人以上のジャーナリストが拘束され、少なくとも10人が秘密裁判に直面しているという。
ベラルーシジャーナリスト協会は声明で、「この判決は政治的な動機によるものだと考えています。政府はすべてのジャーナリストを怖がらせて、国内の重要な出来事を報道するという権利と義務を抑圧したいのです。彼らは不都合な真実を隠し、都合の良いことだけ報道されることを望んでいます」と述べた。
国際ジャーナリスト連盟のユーネス・マヘド代表は声明で、この判決を「恥ずべきこと。ベラルーシは世界に恥をさらしている」と却下した。
ユーネス・マヘド代表:
「ベラルーシの判決は報道の自由に対する明らかな攻撃であり、ジャーナリストを嘲笑する政府の対応に抗議します」
アメリカとEUは不正大統領選挙と弾圧に対する制裁をルカシェンコ大統領と他の政府高官に科したが、事態改善の見通しは立っていない。
ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領の補佐官、クシシュトフ・シュルェルスキ氏によると、ドゥダ大統領は言論と報道の自由の取り締まりを強く非難するという声明をベラルーシ当局に伝えるよう外交官に指示したという。
シュルェルスキ補佐官は記者団に対し、「EUの加盟国にベラルーシの抑圧に対応するよう促した」と述べた。
ポーランドのベルサットTVは判決を厳しく非難し、ジャーナリストの弾圧は「ベラルーシの政治テロが厳しくなっている証拠」と報じた。また、EUの対応が鈍いことについても非難している。
ベルサットTVはウェブサイトに投稿された声明の中で、「わが社のバクバラバ氏とツァルツォバ氏は平和的に抗議する市民を取材し、独裁政府軍に逮捕されました。独裁者は市民とジャーナリストの自由と権利を踏みにじっています」と述べた。