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ベラルーシ政府、ウクライナ人31人に恩赦

ルカシェンコ氏はトランプ米大統領との約束に基づき、刑務所に収監されていたウクライナ人31人を釈放した。
2021年7月13日/ロシア、サンクトペテルブルクの政府施設、ウラジーミル・プーチン大統領とベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)

ベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が31人のウクライナ人を赦免した。国名メディアが22日に報じた。

国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏はトランプ(Donald Trump)米大統領との約束に基づき、刑務所に収監されていたウクライナ人31人を釈放したという。

31人はウクライナに引き渡されたとのこと。

ルカシェンコ氏は今週初め、バチカンの要請を受け、投獄されていたローマ・カトリックの司祭2人に恩赦を与えた。

ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」によると、同国で収監されている政治犯は約1300人。その中には22年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏や野党指導者のコレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏などが含まれている。

その多くが2020年の大統領選後の抗議デモに参加した人々である。

ロシアの同盟国であるベラルーシはウクライナ侵攻を全面的に支援し、ロシアの戦略核兵器も配備している。

ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを鉄の拳でねじ伏せ、数万人を逮捕、数千人を殴打した。

それ以来、多くの野党指導者や活動家が亡命を余儀なくされている。

ルカシェンコ氏は今年1月の大統領選で7選を決め、同盟国ロシアとの連携をさらに強化した。

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