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スペインでまた鉄道事故、運転士1人死亡、37人重軽傷

。負傷者のうち数人は意識不明の重体で、20台以上の救急車や複数の消防車両が現場で救助活動に当たった。
2026年1月20日/スペイン、南部アンダルシア州コルドバ近郊、列車同士が衝突した現場(AP通信)

スペイン北東部カタルーニャ州バルセロナ近郊で20日、通勤列車が脱線する事故が発生し、運転士1人が死亡、少なくとも37人が負傷した。当局が明らかにした。報道によると、線路上の擁壁が崩れ、列車がこれに衝突・脱線したとみられる。負傷者のうち数人は意識不明の重体で、20台以上の救急車や複数の消防車両が現場で救助活動に当たった。豪雨による地盤の緩みが擁壁崩落の要因と考えられており、スペインの鉄道インフラを管理するAdif(鉄道インフラ管理機構)は強い雨の影響で土砂が線路に流入した可能性が高いとの見方を示している。

この脱線事故は南部アンダルシア州コルドバの高速列車同士の衝突事故の2日後に発生した。この衝突事故では少なくとも42人が死亡、数百人が負傷する大惨事となった。当局によると、マラガ発マドリード行きの高速列車が脱線し、反対方向から走行してきた別の高速列車と衝突した。当局は現在も調査を進めており、脱線の原因として線路の溶接部分に不具合があった可能性が指摘されている。両列車は当時、時速200キロ以上で走行していた。

スペイン国内では通勤列車の重大事故が立て続けに発生したことで、鉄道安全への懸念が一段と高まっている。

サンチェス(Pedro Sánchez)首相やフェリペ6世(King Felipe VI)は哀悼の意を表し、サンチェス氏は関係閣僚に再発防止のための徹底した調査を指示した。またサンチェス氏はコルドバの現場を視察し、救助・復旧活動を統括する関係当局に対し、安全最優先で作業を進めるよう求めた。一連の事故を受け、スペイン国内では鉄道ネットワークの点検強化やインフラ整備の見直しを求める声が高まっている。

今回のバルセロナ近郊での事故は、スペインの鉄道安全体制やインフラ維持管理の課題を改めて浮き彫りにするものとなり、国民や国際社会の注目を集めている。調査当局は事故の全容解明に向けて現場検証を進めるとともに、自然条件が鉄道運行に与える影響についても詳細な分析を進める方針である。

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