▽同行は政策金利を4.75%に据え置き、「2.0%という目標値を持続的に達成できるようにする必要がある」と強調した。
イギリス、ロンドン、イングランド銀行(中央銀行)前の通り(AP通信)

イングランド銀行(中央銀行)は19日、先月の消費者物価指数(CPI)が過去8カ月で最も高い水準まで上昇したことを受け、主要政策金利を据え置いた。

同行の金融政策委員会は利下げを見送ったうえで、「不確実性が高まっている」と警告した。

国家統計局(ONS)は18日に先月CPIを公表。前年同月比で2.6%増となり、過去8カ月で最も高い水準まで上昇した。10月は2.3%であった。イングランド銀行の目標値は2.0%である。

同行は政策金利を4.75%に据え置き、「2.0%という目標値を持続的に達成できるようにする必要がある」と強調した。

エコノミストたちはこの決定を予想していたが、意外なことに、委員9人のうち3人が0.25%の利下げに賛成した。

12月のインフレ率が11月と同程度であれば、来年2月の政策決定会合で利下げに踏み切る可能性がある。

ベイリー(Andrew Bailey)総裁は記者会見で、「2%のインフレ目標を持続的に達成できるようにする必要がある」と強調。「我々は将来の利下げについて緩やかなアプローチが正しいと考えているが、経済の不確実性が高まっているため、来年の利下げ時期や利下げ幅を確約することはできない」と述べた。

イギリスの経済を支えるサービス業や住宅所有者は来年さらなる利下げが行われ、金利が緩和されることを望んでいる。

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