◎セスナはバルト海上空を自動操縦で飛行中、ラトビアの北西約37kmの地点に墜落したと推定されている。
ラトビア軍は6日、バルト海で消息を絶ったプライベートジェット機の捜索活動について、人体の一部を発見したと報告した。
軍報道官はAP通信の取材に対し、「沿岸警備隊と軍の水中ロボットチームによる捜索の結果、乗員のものと思われる人体の一部を発見した」と語った。
スペインのヘレスを離陸したセスナ、サイテーション551(Citation 551)は4日、ラトビアの港湾都市ベンツピルスの北西沖で消息を絶った。
同機はドイツ西部ケルンへ向かう途中、管制塔に機内の与圧に問題が生じたと報告したのち、墜落したとみられる。
独紙ビルトによると、セスナが墜落したかもしれないという報告を受け、スペインとフランス空軍が戦闘機をスクランブル発進させ捜索に当たったものの、手がかりを発見することはできなかった。
セスナはバルト海上空を自動操縦で飛行中、ラトビアの北西約37kmの地点に墜落したと推定されている。
水中ロボットチームはまだセスナを発見できていないが、軍報道官によると、現場の水深は60mほどしかないため、残骸を発見できる可能性は高いという。
ビルト紙は情報筋の話を引用し、「墜落したセスナには著名な実業家とその妻、娘、ボーイフレンドが乗っていた」と報じている。
報道によると、同機は1979年製造。オーストリアで登録され、墜落の原因究明に役立つブラックボックスは搭載されていないという。