◎この高速鉄道は3カ国の首都とポーランド国境を結ぶというもので、2014年に共同事業として立ち上げられ、この3カ国とEUの執行機関である欧州委員会が資金を提供している。
エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国は7日、大幅に遅れているバルト3国高速鉄道プロジェクトを2030年までに完成させたいと表明した。
この高速鉄道は3カ国の首都とポーランド国境を結ぶというもので、2014年に共同事業として立ち上げられ、この3カ国とEUの執行機関である欧州委員会が資金を提供している。
3カ国の運輸相はエストニアの首都タリンで会合を開き、2030年までに工事を終え、旅客・貨物列車の運行を開始することが目標であると声明を出した。
エストニアの運輸相は声明の中で、「コストの増加に目を光らせ、費用を節約し、より効率的に建設する方法を見つけなければならない」と述べた。
当初の計画では、プロジェクトの総費用は約35億ユーロ(約5500億円)であったが、今年6月に公表された報告書によると、最新の費用は最大190億ユーロ(約3兆円)と見積もられている。
EUがこのプロジェクトにどれだけ予算を計上するかは不明である。
建設に伴う調査工事は2019年から始まったものの、用地やルートに関する複数の問題が噴出。思うように進んでいない。
当初の運用開始予定は2025年であった。総延長は870キロ。タリン、リガ(ラトビア)、ビルニュス(リトアニア)、ポーランド国境を結ぶ予定である。