リトアニア空港に「密輸気球」再接近、2夜連続で滑走路閉鎖
首都ビリニュスの国際空港によると、気球接近を受け、25日の午後9時35分に滑走路を閉鎖。26日の午前3時30分に運航を再開した。
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リトアニアの主要空港にベラルーシ発の「密輸用気球」が再び接近し、2夜連続で運航に影響が出た。
首都ビリニュスの国際空港によると、気球接近を受け、25日の午後9時35分に滑走路を閉鎖。26日の午前3時30分に運航を再開した。
これにより4便が欠航、7便が他の空港に迂回した。
政府は27日の閣議でこの問題について再協議する予定だ。
リトアニアでは今月初め、ビリニュス空港上空に数十機の小型熱気球が侵入。この影響で同空港は数時間にわたり閉鎖された。
その後も同様の事件が相次ぎ、21日夜には数十個の気球がビリニュスの空港方向へ流され、約30便・4000人以上の乗客に影響が出た。
24日夜には同様の事件で計10便が欠航、4便が迂回を余儀なくされた。
政府は事件の都度、ベラルーシ国境を閉鎖している。
ルギニエネ(Inga Ruginiene)首相は26日、気球の侵入が続けばベラルーシ国境を長期間閉鎖する可能性があると警告した。政府は密輸業者への罰則強化も検討中である。
捜査の結果、気球の一部はベラルーシから密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。
一部の専門家はロシアの同盟国であるベラルーシが組織的に気球やドローンを使ってNATO加盟国の飛行機の運航を妨害している可能性があると指摘している。
