リトアニア国際空港上空に「密輸タバコ」気球侵入、数時間閉鎖
捜査の結果、気球の一部は密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。
.jpg)
リトアニア・ビリニュスの国際空港上空に4日深夜、最大25機の小型熱気球が侵入した。この影響でビリニュス国際空港は数時間にわたり閉鎖された。
当局によると、30便が影響を受け、5日の午前4時50分に運航を再開したという。
捜査の結果、気球の一部は密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。
欧州では先月、NATO空域へのドローン侵入が前例のない規模に達し、警戒態勢が強化されている。
一部の欧州当局者はこれらの事件にロシアが関与していると指摘している。
リトアニアを含むバルト三国は特に懸念を強めている。7月10日には、ロシア製と特定されたドローンがベラルーシからリトアニアに侵入し、ビリニュスに墜落した。
さらに別のドローンが7月28日に軍事訓練場に墜落し、1週間後に発見された。軍は後に爆発装置を搭載していたと発表。これらの事件を受け、議会は領空侵犯した無人ドローンを軍が撃墜することを許可する法案を可決した。
気球の正体は明らかになっていない。捜査当局は密輸タバコ約1万8000箱を回収したと報告している。
ビリニュスはロシアの同盟国ベラルーシとの国境から西に約40キロに位置している。地元メディアによると、ベラルーシの密輸業者はドローンよりもはるかに安価な気球を使ってタバコを密輸しているという。