◎アルメニア政府とナゴルノカラバフの一部地域を支配する分離主義勢力はまだ声明を発表していない。
2020年10月27日/ナゴルノ・カラバフ、アゼルバイジャン軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

アゼルバイジャン政府は26日、係争地ナゴルノカラバフの重要地域の支配権を奪還したと発表した。

アリエフ(Ilham Aliyev)大統領は26日にツイッターを更新。軍がラチン町と近隣の2つの村に進駐したと明らかにした。

アルメニア政府とナゴルノカラバフの一部地域を支配する分離主義勢力はまだ声明を発表していない。

アリエフ氏は「ラチンの住民とアゼルバイジャンの全国民に祝意を表する」とツイートした。

ラチンはアルメニアとナゴルノカラバフを結ぶ主要道路に面する町。この地域の交易の要衝である。

アゼルバイジャンはロシアが仲介した2020年の協定に基づいてラチンにつながる代替路を建設していた。

ナゴルノカラバフはアゼルバイジャンの領土とみなされているが、1994年に終結した分離戦争以来、アルメニア政府の支援を受ける分離主義勢力の管理下に置かれ、住民の大半はアルメニア人で構成されていた。

2020年に発生したこの地域をめぐる紛争では両軍合わせて6000人以上が死亡、数千人が負傷したとされる。両国は2020年11月、ロシアの仲介で停戦に合意した。

アゼルバイジャンはナゴルノカラバフの大部分を奪還。アルメニア人は土地を追われた。

ロシアは平和維持という名目でナゴルノカラバフに兵士約2000人を配備している。

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