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イタリア北部のアルプス山脈で雪崩相次ぐ、2人死亡、救助活動続く

専門家からは地球温暖化や気象異常との関連を指摘する声もあり、冬山安全対策の重要性が改めて浮き彫りになっている。
イタリア、北西部のアルプス山脈(Getty Images)

イタリア北部のアルプス山脈で雪崩が発生し、少なくとも2人が死亡、複数の登山者やスキーヤーが負傷した。地元当局が1月2日、明らかにした。それによると、強風と悪天候により救助活動に支障が出ているという。

最初の雪崩は北部ピエモンテ州郊外の渓谷で2日午後に発生。救助隊によると、3人がこの雪崩に巻き込まれ、1人が死亡、2人が負傷した。負傷者のうち1人は意識不明の重体とされている。現場は標高が高く天候も極めて悪かったため、救助隊は徒歩で現場へ向かった。

続いて、トリノの西方約60キロに位置する人気スキーリゾート付近でも別の雪崩が発生。ここでは女性が巻き込まれたが、自力で雪の下から脱出、動けない状態とのこと。救助隊が救出にあたっているが、強風と視界不良が続いており、ヘリコプターを投入できずにいるという。

当局はピエモンテ州内で別の雪崩が発生したと報告しているが、巻き込まれた人がいるかは明らかになっていない。

専門家は今回の雪崩について、ここ数日の大雪と強風によるものと分析している。

北東部のベネト州でも2日に雪崩が発生し、50歳のスキー登山者が死亡したと伝えられている。この現場では救助隊がヘリで到着、遺体を確認した。

地元気象台は山岳地帯の気象条件が悪化しているとして、アルプス地域全体の雪崩警戒レベルを引き上げ、スキーヤーや登山者に対し不要不急の山岳活動を控えるよう強く呼びかけている。特にコース外の滑走や雪の積もった急斜面への立ち入りは極めて危険で、専門家も「雪の安定性が低く、予期せぬ雪崩が発生する可能性が高い」と警告している。

ピエモンテ州やトリノ周辺では冬季スポーツ客も多く、地元自治体は観光客や地域住民への安全情報の提供を強化している。救助活動は悪天候の中でも続けられているが、今後の天候次第では更なる雪崩が予想されるため、当局は引き続き最新の気象情報と警戒情報の入手を呼びかけている。

この雪崩事故は冬本番のアルプスで発生したもので、例年にも増して積雪量と強風が続く中で起きた。専門家からは地球温暖化や気象異常との関連を指摘する声もあり、冬山安全対策の重要性が改めて浮き彫りになっている。

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