▽ルカシェンコ氏は1月末の不正大統領選挙で勝利を高らかに宣言。欧米諸国はこれを茶番と呼び、制裁を強化した。
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ベラルーシの首都ミンスクで25日、欧州最後の独裁者であるルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が7期目の就任宣誓を行い、西側諸国をあざ笑い、「ベラルーシの民主主義を追求する」と主張した。
プーチン(Vladimir Putin)露大統領の子分である70歳のルカシェンコ氏は就任演説で、「世界の半分は我々の独裁、ベラルーシのような民主主義を夢見ている」と語った。
海外在住の野党支持者数百人がロシア帝国崩壊後の1918年にベラルーシが短期間独立した記念日を祝うため、25日に反ルカシェンコ集会を開いた。
ルカシェンコ氏は1月末の不正大統領選挙で勝利を高らかに宣言。欧米諸国はこれを茶番と呼び、制裁を強化した。
選挙管理委員会によると、投票率は81.85%。ルカシェンコ氏の得票率は87%だったらしい。
ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
2020年の大統領選では結果に抗議するデモを力でねじ伏せ、数万人を逮捕、数千人を殴打した。
それ以来、多くの野党指導者や活動家が亡命を余儀なくされている。
ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」はルカシェンコ氏を非難し、政治犯を一人残らず釈放するよう要求した。
リトアニアへの亡命を余儀なくされた野党指導者チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏は25日、リトアニア議会で演説。「我々の目標はロシアの占領とルカシェンコの専制政治から脱却し、ベラルーシの民主主義を取り戻すことだ」と強調した。