オーストリア高校銃乱射事件、動機依然として不明、容疑者自殺
事件は10日午前に発生。この高校を中退した21歳の男が校内で銃を乱射し、生徒9人と教師1人を殺害後、校内のトイレで自殺した。
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オーストリア南部グラーツの高校で発生した銃乱射事件について、捜査当局は12日、自殺した容疑者の動機を特定できておらず、捜査を継続していると明らかにした。
事件は10日午前に発生。この高校を中退した21歳の男が校内で銃を乱射し、生徒9人と教師1人を殺害後、校内のトイレで自殺した。
当局は少なくとも12人が負傷し、数人が重傷と報告している。
警察は12日の記者会見で、「計画的な犯行である一方、容疑者は特定の生徒を狙ったのではなく、手当たり次第に発砲したとみられ、動機も分かっていない」と述べた。
それによると、容疑者は3年前、この高校に3年間通った後、学業を断念したという。その理由は明らかにしていない。
警察の報道官は「容疑者と射殺された生徒の間に個人的なつながりはない」とする一方、撃たれた教師2人のうち1人は容疑者に教えたことがあると明らかにした。
容疑者がこの教師を狙ったかは不明である。
政府はこの事件を受け、国を挙げて3日間喪に服すと宣言した。
警察は容疑者の身元を公表していない。
容疑者は構内でショットガンと拳銃を使った。
警察によると、容疑者は当日朝、銃を入れたバックパックを携えて学校に入り、校内のトイレで射撃用のメガネとヘッドセットを着用。3階の一室で発砲した後、4階に移動し、施錠されたドアを撃ち抜き、室内で発砲したという。
容疑者はその後、トイレに移動し、自分の頭を撃ち抜いた。
警察は容疑者の自宅を家宅捜索し、遺書とみられるメモとビデオを発見・押収した。
警察によると、容疑者は4月上旬にグラーツで合法的に散弾銃を購入。5月下旬には市内の別の店で拳銃を購入した。