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▽事件は15日の午後4時頃に発生。シリア国籍の男(23歳)が刃物で歩行者を次々と刺し、14歳の少年が死亡、5人が重軽傷を負った。
2025年2月17日/オーストリア、南部フィラッハ、殺傷事件が発生した現場(Getty Images/AFP通信)

オーストリア南部フィラッハで発生した殺傷事件について、捜査当局は17日、容疑者がティックトックの動画を見て急速に過激化した可能性があると明らかにした。

事件は15日の午後4時頃に発生。シリア国籍の男(23歳)が刃物で歩行者を次々と刺し、14歳の少年が死亡、5人が重軽傷を負った。

警察によると、容疑者の自宅にはイスラム国(ISIS)の旗が掲げられていたという。

容疑者は合法的にオーストリアに居住し、亡命を希望していた。この事件以前にトラブルを起こしたことはなかった。

この事件は攻撃者が外部の助けを借りずに単独で行動する、いわゆる「ローンウルフ」型の攻撃への課題を浮き彫りにしている。

AP通信は捜査当局者の話しとして、「容疑者はティックトックを含むSNSや動画を利用して急速に過激化した疑いがあるが、誰かが攻撃を指示したり、仲間がいた兆候は今のところない」と伝えている。

また当局者は容疑者がこの3カ月で過激化したという見方を示した。「オンラインで過激派と接触した兆候はない。容疑者はただ動画を見て、事件を起こすと決意したように見える。容疑者にやれ!と言った人物はいない。容疑者は単独犯であることを認め、動画を見て、ISISに参加したいと決心したと証言している...」

検察当局によると、容疑者は2019年にオーストリアに入国したという。

欧州では移民関連の重大事件が相次いでいる。

ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンでは13日、アフガニスタン国籍の男(24歳)が運転する車が労組ベルディ(Verdi)のデモ隊をはね飛ばし、数十人が負傷。2日後、病院で治療を受けていた37歳の母親と2歳の娘が亡くなった。

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