▽ファン・デア・ベレン氏は終戦以来初となる極右主導の新政権樹立をキックル氏に要請した。
オーストリアの極右・自由党のキックル(Herbert Kickl)党首が6日、ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)大統領と会談した。
ファン・デア・ベレン氏は終戦以来初となる極右主導の新政権樹立をキックル氏に要請した。
自由党は昨年9月の議会選で第1党に躍進するも、他政党が自由党との連立を拒否。ファン・デア・ベレン氏はネハンマー(Karl Nehammer)前首相に新政権の樹立を命じた。
しかし、自由党抜きの政権を樹立を目指した与党・国民党の努力は先週破綻。ネハンマー氏はこれを受け、4日に辞任した。
国民党はその後、キックル氏を党首とする政権への参加に前向きであると示唆した。
両党の交渉が成功する保証はないが、他に現実的な連立の選択肢はない。最新の世論調査によると、反移民を推進する自由党の支持率は順調に推移している。
自由党と国民党は以前にも手を結んだことがあるが、その時は自由党がジュニアパートナーだった。キックル氏はこの時内相を務めた。
この政権は当時の自由党党首をめぐるスキャンダルで崩壊した。