オーストリア政府が銃規制強化を計画、高校での銃乱射事件受け
この事件は10日午前に発生。この高校を中退した21歳の男が校内で銃を乱射し、生徒9人と教師1人が死亡した。
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オーストリア政府が南部グラーツの銃乱射事件を受け、銃規制を強化する方針である。シュトッカー(Christian Stocker)首相が14日、明らかにした。
シュトッカー氏は公共放送ORFのインタビューで、「政府は銃器の所持と購入に関するより厳しい資格要件の設定を目指している」と語った。
この事件は10日午前に発生。この高校を中退した21歳の男が校内で銃を乱射し、生徒9人と教師1人が死亡した。
容疑者は発砲後、校内のトイレで自殺した。
当局は少なくとも12人が負傷し、数人が重傷と報告している。
シュトッカー氏は「年齢要件や特定の武器の取り扱いなどを厳格化するつもりだ」と述べた。
首相府の報道官によると、内閣は18日に銃規制法案を閣議決定する見通し。
ORFは関係者の話しとして、「この提案には学校における心理学的専門知識の強化、学校における警察のプレゼンス強化、当局間のデータ交換の改善、危険とみなされる個人に対する規制の強化などが含まれている」と報じた。
容疑者は校内でショットガンと拳銃を使った。
警察によると、容疑者は当日朝、銃が入ったバックパックを持って学校に入り、校内のトイレで射撃用のメガネとヘッドセットを着用。3階の一室で発砲した後、4階に移動し、施錠されたドアを撃ち抜き、室内で発砲したという。
容疑者はその後、トイレに移動し、自分の頭を撃ち抜いた。
警察は容疑者の自宅を家宅捜索し、遺書とみられるメモとビデオを発見・押収した。
警察によると、容疑者は4月上旬にグラーツで合法的にショットガンを購入。5月下旬には市内の別の店で拳銃を購入した。