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▽自由党のキックル党首は国民党が妥協案を拒否したと非難している。
オーストリア、首都ウィーン、自由党のキックル党首(ロイター通信)

オーストリアファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)大統領は13日、極右・自由党と与党・国民党の連立交渉が破綻したことを受け、自由党抜きでの連立政権樹立を再提案した。

自由党は昨年9月の議会選で第1党に躍進するも、他政党が自由党との連立を拒否。ファン・デア・ベレン氏はネハンマー(Karl Nehammer)前首相に新政権の樹立を命じた。

しかし、この交渉は先月初めに破綻。ネハンマー氏は責任を取り辞任した。

ファン・デア・ベレン氏は声明で、「政治情勢はますます二極化している」と懸念を表明。各政党に妥協と強調を促した。

自由党のキックル(Herbert Kickl)党首は国民党が妥協案を拒否したと非難している。

自由党はナチスの元党員が立ち上げた組織で、反移民と反イスラム政策を追求すると公言。ロシア寄りの姿勢も示している。

最新の世論調査によると、自由党の支持率は議会選前から上昇し、30%を超えている。再選挙になれば、議席をさらに伸ばす可能性がある。

欧州全域でポピュリズムが台頭し、中道や左派が多数派を占める国は難しい立場に立たされている。

各国は弱体化した経済を復活させるために結集し、右派のトランプ(Donald Trump)米大統領との緊張を緩和させるために躍起になっているが、先行きは非常に厳しい。

ファン・デア・ベレン氏は13日に自由党を除く各政党の党首と個別に会談する予定である。

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