◎警察は放火および反ユダヤ主義者による憎悪犯罪を視野に捜査している。
オーストリア・ウィーンのユダヤ人墓地で火災が発生した。警察当局が1日、明らかにした。
それによると、ケガをした人はおらず、施設の外壁にナチスのシンボル「ハーケンクロイツ(鉤十字)」が描かれていたという。
ウィーン・ユダヤ人共同体はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「火災は施設の玄関ロビーで発生し、まもなく消し止められた」と書き込んだ。
警察は放火および反ユダヤ主義者による憎悪犯罪を視野に捜査している。
オーストリア放送会社(ORF)は消防当局者の話しとして、「火災は夜間に発生し、消防が通報を受けた時にはほぼ鎮火していた」と伝えている。
ネハンマー(Karl Nehammer)首相はXに声明を投稿。「ユダヤ人墓地への攻撃を最も強い言葉で非難する」と述べ、「我々の住む世界に反ユダヤ主義は存在しない」と断じた。