アルメニア使徒教会の司教に懲役2年、テロリズム関連容疑
アジャパヒャン氏は6月末に逮捕され、パシニャン首相率いる政府与党の転覆を企てた罪で起訴された。
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アルメニアの裁判所は3日、テロリズム関連の容疑で起訴されたアルメニア使徒教会のアジャパヒャン(Mikael Ajapahyan)大司教に懲役2年の実刑判決を言い渡した。
アジャパヒャン氏は6月末に逮捕され、パシニャン(Nikol Pashinyan)首相率いる政府与党の転覆を企てた罪で起訴された。
陪審員は9月24日、同氏に有罪評決を言い渡していた。
アジャパヒャン氏の弁護士は記者会見で、「大司教は自身の意見を表明しただけで訴追された」と述べ、控訴すると表明した。
アルメニア使徒教会も判決を政治的動機によるものと非難。「当局による弾圧キャンペーンのひとつ」と評した。
当局は6月にアジャパヒャン氏の逮捕を試みたが、教徒がこれを妨害し、治安部隊との押し合いへし合いに発展。逮捕者も出た。
捜査当局はテロリズム関連の容疑で使徒教会のガルスタニャン(Bagrat Galstanyan)大司教も逮捕し、国家転覆を企てた罪で起訴している。
ガルスタニャン氏は「聖なる闘争」と呼ばれる反対運動を率いており、アルメニア政府が昨年、隣国アゼルバイジャンに係争地ナゴルノカラバフのいくつかの集落の支配権を譲渡し、関係正常化に合意した後、数万人規模の抗議デモを率いた。