◎ナゴルノカラバフは国際的にはアゼルの領土とみなされているが、1994年に終結した分離戦争以来、アルメニア政府の支援を受ける反政府勢力の支配下に置かれ、住民の大半はアルメニア人で構成されていた。
2024年5月10日/アルメニア、首都エレバン、パシニャン首相の辞任を求めるデモ(Getty Images/AFP通信)

アルメニアの首都エレバンで10日、パシニャン(Nikol Pashinyan)首相に辞任を求める野党デモが開かれ、約3000人が参加した。

デモ隊は係争地ナゴルノカラバフの国境地帯の支配権をアゼルバイジャンに譲るという政府の決定に抗議し、領土を守ると誓った。

地元メディアによると、デモは10日夕方に何事もなく終了したという。

デモを主催した野党議員とアルメニア使徒教会の聖職者は抗議デモを継続すると声明を出した。

パシニャン氏は先月、ナゴルノカラバフの一部の国境地帯の支配権をアゼルに譲ると発表していた。

ナゴルノカラバフは国際的にはアゼルの領土とみなされているが、1994年に終結した分離戦争以来、アルメニア政府の支援を受ける反政府勢力の支配下に置かれ、住民の大半はアルメニア人で構成されていた。

アゼル政府は昨年9月、アルメニアの破壊工作員が仕掛けた地雷により兵士2人と民間人4人が死亡したことを受け、ナゴルノカラバフへの「対テロ作戦」を開始。アゼル軍の集中砲火を受けたナゴルノカラバフの反政府勢力はまもなく降伏し、アゼル政府の要求を全面的に受け入れた。

アゼル軍の勝利により、30年にわたるアルメニア人支配に終止符が打たれ、市民約12万人がアルメニアに逃れた。

アゼルは2020年の紛争でもアルメニアから領土の一部を奪還していた。

エレバンのデモを主催した聖職者は声明で、「平和的なデモを継続し、政府に行動を促しましょう」と呼びかけた。

また聖職者は「新たな敵対行為を避けるため、国連の仲介により、アゼルとの国境を速やかに確定する必要がある」と述べた。

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