◎両首脳は4月6日にブリュッセルで欧州理事会のミシェル議長と会談する予定。
アルメニアのパシニャン首相は31日、アゼルバイジャンのアリエフ大統領と来週ブリュッセルで会談し、数十年にわたるナゴルノ・カラバフ紛争を終わらせる和平交渉の土台を築くと述べた。
両首脳は4月6日にブリュッセルで欧州理事会のミシェル議長と会談する予定。
ナゴルノ・カラバフはアゼルバイジャンの領土と見なされているが、1994年に終結した分離戦争以来、アルメニア政府の支援を受ける分離主義勢力の管理下に置かれ、住民の大半はアルメニア人で構成されていた。
この地域をめぐる最近の紛争は2020年11月にロシアの仲介で停戦した。両国の国防当局によると、6週間の戦闘で両軍合わせて6,000人以上が死亡、数千人が負傷した。
ナゴルノ・カラバフではここ数週間、一部地域の主権をめぐる小競り合いが発生し、懸念が高まっている。
パシニャン首相は31日の閣議で、「アリエフ大統領と会談し、和平を含むすべての問題について協議、合意したい」と述べた。
またパシニャン首相は、「アルメニアはいつでも和平交渉を開始できる」と強調した。
先週ナゴルノ・カラバフの村で発生した戦闘では、アルメニア軍の支援を受けるナゴルノ・カラバフ軍の兵士3人がアゼルバイジャン軍の攻撃を受け死亡した。
2020年11月の和平協定締結後、ロシアは平和維持軍と呼ばれる約2,000人の部隊をこの地域に配備している。
両国の関係は昨年5月にアゼルバイジャン軍がアルメニアの領土に侵入して以来、緊張状態にある。アゼルバイジャンは国境線がまだ確定していない地域に兵士を配備したと主張している。
それ以来、両国は小規模な衝突を繰り返しており、今月に入ると衝突は銃撃戦にエスカレートした。