◎ロンドン警視庁はイギリス史上史上最大のイベントの治安を守らなければならない。
立憲君主制に反対する活動家たちは12日、スコットランドで活動家2人が相次いで逮捕されたことに深刻な懸念を表明し、言論の自由が脅かされていると主張した。
BBCニュースによると、スコットランド警察は治安を乱した疑いで2人を逮捕したという。
一方、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の棺は首都エディンバラに到着し、数万人が街頭に集結した。
スカイニュースなどによると、事件はチャールズ国王(King Charles III)が新しい君主であることを宣言するイベント中に発生した。
活動家たちは「権利する抗議は基本的人権のひとつであり、保護されなければならない」と指摘している。
一方、スコットランド警察はイベントを妨害したり会場の警備に影響を与えなければ、逮捕されることはないとしている。
22歳の女はエディンバラの聖ジャイルズ大聖堂の外で奇声を上げ、逮捕された。BBCによると、女は数日中に出廷する予定。
同日、45歳の男がロンドンのオックスフォードで行われた別の式典で「誰がチャールズを選んだ」と奇声を上げ、拘束された。
SNSで拡散した動画には男の周りに女王の支持者が集まり、突き飛ばされる様子が映っていた。
BBCによると、男は警察に謝罪し、起訴は免れる見込み。
エディンバラでアンドルー王子(Prince Andrew)を罵倒したとされる22歳の男は治安を乱した容疑で逮捕された。
ロンドンに拠点を置く活動家グループ「Index on Censorship」は声明で、「一連の逮捕を深く憂慮している」と述べ、抗議する権利を保護するよう訴えた。
非営利団体「ビッグブラザーウォッチ」は、「警察官は人々の抗議する権利を守る義務があると同時に、人々が支持や悲しみを表明したり、敬意を表したりする権利を促進する義務もある」と訴えた。
チャールズ国王がウェストミンスター宮殿内にあるウェストミンスターホールに到着する直前、「私の王ではない」と書かれた看板を持った抗議者が警察に追い払われた。
ロンドン警視庁によると、一般市民は車両の出入りに影響を与えたり、警察の活動を妨害したり、治安に影響を与えるような行動を取らない限り、逮捕されることはないという。
またロンドン警視庁は「私の王ではない」と書かれた看板を掲げた男性が追い払われた事案について、警察官の対応を擁護した。
ロンドン警視庁は声明で、「国民には抗議する権利があり、現在行われている取り締まりに関わるすべての警察官もこれを理解している」と述べている。
19日に予定されている女王の国葬を含む一連の式典には数百万人が参加すると予想されている。ロンドン警視庁はイギリス史上史上最大のイベントの治安を守らなければならない。
国葬にはバイデン(Joe Biden)米大統領を含む主要国の首脳も多数参列する予定。