◎東ドイツで育ったメルケル氏は2005年11月22日にドイツ初の女性首相に就任。世界金融危機、欧州債務危機、移民危機、コロナウイルスの大流行などに対処した。
2021年12月2日/ドイツ、ベルリンの国防省前で行われた式典、メルケル首相(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

ドイツのメルケル(Angela Merkel)前首相の回顧録が今年11月下旬に出版される予定だ。ドイツの出版社キーペンホイヤー&ヴィッチが13日、明らかにした。

それによると、タイトルは「フライハイト(Freiheit、自由の意)」で、11月26日に出版される予定である。

メルケル氏の顧問兼政治アドバイザーであるバウマン(Beate Baumann)氏が共同執筆した。

米国とカナダではセント・マーチンズプレス社、イギリスではパン・マクミラン社が出版を予定している。日本ではKADOKAWAが出版権を獲得した。

東ドイツで育ったメルケル氏は2005年11月22日にドイツ初の女性首相に就任。世界金融危機、欧州債務危機、移民危機、コロナウイルスの大流行などに対処した。

キーペンホイヤー&ヴィッチはメルケル氏の声明を引用し、「私にとっての自由とは、学ぶことを止めないこと、政治を離れた後も立ち止まることなく、さらに前進することだ」と述べている。

また同社は回顧録が「世界30カ国以上で出版される」と明らかにした。

メルケル氏は2021年12月にショルツ(Olaf Scholz)首相にバトンタッチして以来、ほとんど公の場に姿を見せていない。

地元メディアによると、メルケル氏は自身の政党であるキリスト教民主同盟(CDU)の行事にも参加していないという。

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