◎警察は地裁の決定を受け、デモ隊を取り囲み、禁止令を無視したとして100人以上を逮捕した。
オランダ・アムステルダムの警察当局が10日、デモ禁止令を無視して市内で集会を開いたとして、100人以上の親パレスチナ派を逮捕した。
アムステルダム地裁は10日未明、サッカーヨーロッパリーグの試合後に発生した壮絶なストリートファイトを受け、同市内のいくつかの地域でデモを禁じるという市長の決定を支持した。
しかし、数百人のデモ参加者は禁止令を無視してアムステルダム中心部の広場に集結。ガザ紛争の終結を訴えた。
警察は地裁の決定を受け、デモ隊を取り囲み、禁止令を無視したとして100人以上を逮捕した。
現地メディアによると、参加者の多くがアムステルダムの住民とみられ、警察の攻撃的な対応にショックを受けていたという。
10日午後、市長は警察および検察と協議したうえで、3日間のデモ禁止期間を14日朝まで延長すると発表した。
アムステルダムで7日に行われたサッカーの試合後、イスラエルのサポーターを巻き込む大乱闘が発生し、数人が負傷、50人以上が逮捕された。
イスラエル政府は数百人のイスラエルサポーターがスタジアムの外で「待ち伏せ攻撃」を受けたと非難している。
アムステルダム警察によると、中央広場では試合開始前から親イスラエル派がパレスチナの国旗を燃やしたり、タクシーを破壊したりしたため、緊張が高まっていたという。