中国に機密情報提供した疑い、米国籍の男逮捕=ドイツ検察
被告は2024年の夏に中国当局と繰り返し連絡を取り、中国の諜報機関に米国の機密情報を提供することを申し出たとされる。
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ドイツで米軍施設に勤務し、中国に機密情報を提供したとされる米国籍の男がスパイ容疑で起訴された。ドイツ検察が25日、明らかにした。
それによると、被告は24年11月初旬に中西部フランクフルトで逮捕されたという。
連邦検察庁は声明で、「容疑者は外国の諜報機関のためにスパイ活動を行う意思を表明したとして起訴された」と述べた。
また検察は「この男は2017年から2023年初めまで、米国防総省の民間契約業者に勤務し、少なくとも2020年以降、ドイツにある非公開の米軍施設で働いていた」と明らかにした。
被告は2024年の夏に中国当局と繰り返し連絡を取り、中国の諜報機関に米国の機密情報を提供することを申し出たとされる。
ドイツ通信社(dpa)は関係筋の話しとして、「容疑者は逮捕される直前に中国当局にデータを転送しようとしたが、失敗した」と伝えている。
被告は中西部コブレンツの地方裁判所に出廷する予定である。