◎最後の人員削減は来年1月までに完了する予定。
イタリア国営航空会社ITA(旧アリタリア航空)の旅客機(AP通信)

イタリア国営航空会社ITA(旧アリタリア航空)が従業員2059人の解雇手続きを開始した。現地メディアが10日に報じた。

アリタリア航空は10年以上赤字を垂れ流した末、2021年10月にITAに引き継がれた。

ITAはその後、ドイツ航空大手ルフトハンザとの合併に向けた交渉を開始した。

イタリアメディアによると、政府はITAの株式41%の価格を調整するようルフトハンザに提案したものの、拒否され、合併交渉は行き詰まったという。

ルフトハンザはITAが昨年から今年の業績不振により価値を失うと主張している。

ルフトハンザはITAへの投資について、2023年の契約を遵守すると強調。「合意された期限までに必要な救済パッケージに署名した」としている。

ルフトハンザは昨年、ITAの株式の一部を取得することでイタリア政府と合意に達していた。

一方、政府の特別管理下にあるITAは年末までに全従業員の解雇を計画している。

行政当局から先週労働組合に送られた書簡によると、最後の人員削減は来年1月までに完了する予定。従業員2059人のうち、約1100人が客室乗務員、82人がパイロットである。

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