◎ルカシェンコ氏とその家族には終身国家保護、医療、生命保険、健康保険が提供される。
ベラルーシのルカシェンコ大統領(Nikolay Petrov/BelTA/AP通信)

ベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は4日、自身に終身免責を与え、海外在住の野党指導者の大統領選出馬を永久に禁じる新法に署名した。

これにより、ルカシェンコ氏とその家族の免責特権は退任後も継続されることになった。

2020年大統領選後の弾圧で海外に逃れた野党指導者は25年の大統領選に出馬できない。

新法は大統領出馬の要件を厳しくし、海外に亡命した個人の出馬を永久に禁じる。立候補できるのはベラルーシに20年以上永住し、他国で居住許可を得たことのないベラルーシ市民のみである。

旧ソ連の崩壊から鉄の拳でベラルーシを統治してきたルカシェンコ氏は2020年の大統領選で勝利を主張。当局はその後の抗議デモを力でねじ伏せ、市民3万5000人以上を逮捕、数千人を殴打した。

新法によると、ルカシェンコ氏は退陣後も「大統領権限に関連して行われた行為について責任を問われることは永久にない」という。

またルカシェンコ氏とその家族には終身国家保護、医療、生命保険、健康保険が提供される。退任後、ルカシェンコ氏は終身上院議員に就任する。

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