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▽通信当局は13日、ティックトックへのアクセスを遮断。これにより、アルバニア国内のユーザーはティックトックを利用できなくなった。
2025年3月15日/アルバニア、首都ティラナ、政府与党のティックトック禁止令に抗議するデモ(AP通信)

アルバニアの野党が15日、政府与党によるティックトック(TikTok)禁止令に抗議する集会を開いた。

通信当局は13日、ティックトックへのアクセスを遮断。これにより、アルバニア国内のユーザーはティックトックを利用できなくなった。

汚職の罪に問われている野党・民主党のベリシャ(Sali Berisha)元首相は支持者、特にティックトックを利用している若者に対し、与党・社会党に抗議するよう促した。

現地メディアによると、首都ティラナの首相府周辺に数百人の支持者が集まったという。

デモ隊はラマ(Edi Rama)首相が5月11日の議会選挙に先立ち、検閲を推進していると主張。「民主主義を取り戻せ」「汚職政治家さようなら」などとシュプレヒコールを上げた。

スピーチを行ったのは若い支持者だけで民主党の指導部やペリシャ氏は参加しなかった。

デモは約1時間半で終了。暴力は確認されていない。

ラマ氏は先週、ティックトックの国内利用を1年間禁止することを閣議決定した。

ラマ氏は声明で、「ティックトックが特に子供たちの間で暴力やいじめを扇動している」と非難していた。

一方、規制当局はペアレンタルコントロール、年齢認証、アルバニア語のアプリケーションへの組み込みなどのフィルターの設置をティックトックに要請していた。

アルバニアでは昨年11月、14歳の少年がティックトックの動画をめぐって同級生と口論になり、刃物で刺殺する事件が発生。政府はこの事件を受け、教師や保護者らとSNSの在り方について議論する全国対話を開始した。

当局は約6万5000人の保護者と1300回会合を行い、この問題について話し合ったとしている。

ペリシャ氏は15日、記者団に対し、「ティックトックは5月12日に復活する」と語った。

最新の世論調査によると、社会党は野党に圧勝する可能性が高い。5月11日の選挙では初めて海外在住の有権者が海外から投票できるようになる。

米国務省は2021年、ベリシャ政権時代(2005年~2013年)に発覚した数多くの汚職を非難し、ベリシャ氏とその関係者を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定。イギリスも同じ措置を取っている。

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